「トーク欄に見慣れない“AI”マークが出てきたけど、押しても大丈夫？」――2025年春のアップデート以降、LINEユーザーの間でこんな戸惑いの声が急増しています。新登場の「AIアイコン（LINE AI）」は、返信候補の自動生成や長文要約、ワンタップ翻訳までこなす“ポケット秘書”のような存在。しかし便利さの裏で、「誤変換はない？」「個人情報は抜かれない？」といった不安も付きまといます。
本記事では、AIアイコンの基本仕様から具体的な使い方、無料で試せる範囲と将来の有料プラン構想、そして安全に活用するための注意点までを徹底解説。読み終えたころには、「オンにすべきかオフにすべきか」の判断基準がクリアになり、あなたのトークが最短・最適・安全に進化しているはずです。
ざっくり結論
2025年4月の大型アップデートで、LINEのメッセージ入力欄に AIアイコン が新しく加わりました。
タップひとつで生成AIの力を借りられるこのボタンは、友人や同僚との会話をよりスムーズに進めるために設計された“ミニアシスタント”の入り口です。
具体的には、返信候補の提案、文章のトーン調整、長文の要約など、面倒な作業を数秒で済ませられるため、忙しいときや語彙に迷うシーンで強い味方になります。
正式名称は 生成AIを組み込んだ公式機能「LINE AI」（旧称：LINE AIトークサジェスト）で、従来の定型文候補よりはるかに文脈を理解してサポートしてくれるのが特徴です。
何ができるの？主な機能5つ
| 機能 | ひとことで言うと | 代表的な使いどころ |
|---|---|---|
| １ 返信サジェスト | 相手の直前メッセージ内容と周辺の会話文脈をリアルタイム解析し、自然な語尾や絵文字まで含めた “おすすめ返信” をワンタップで生成してくれる | すぐ返事したいけど内容に悩む時や、気の利いた言い回しが思いつかないシチュエーションで時短＆ストレス軽減 |
| ２ 文章トーン変換 | 打ち込んだ下書きを「より詳しく」「もっとフランク」「丁寧語に」など複数パターンの口調・ボリューム・構成へ瞬時に書き換え、校正まで兼ねてくれる | 上司・取引先向けにフォーマル表現へ修正したい時や、友だち向けにくだけた表現へ変えたい時、SNS転載用に短文化したい時 |
| ３ 要約 | 数十〜数百メッセージに及ぶ長いトークやオープンチャットの流れをAIが一括で読み解き、日時・人物・結論など重要ポイントだけをわかりやすく箇条書きで提示 | 久しぶりにトークを開いて内容を追えない時、グループチャットの議事録代わりに要点を把握したい時、仕事のやり取りをメモ化したい時 |
| ４ 翻訳 | 入力中または受信した文章をワンタップで多言語翻訳。文脈保持・固有名詞の訳抜け防止機能により精度が高く、機械翻訳特有の不自然さを自動補正 | 海外の友人・取引先へ即返信したい時、旅行中に現地スタッフとやり取りする時、外国語ニュースをシェアする時 |
| ５ 画像生成（β） | お題やキーワード、参考画像を入力すると、数秒でオリジナルAI画像を生成しトークに直接貼り付け可能。スタイル調整や再生成も指先だけで完結 | SNS用のネタ画像を作りたい時、手書き代わりに案内図・メモ図を送りたい時、アイデア出しやイラストのたたき台を素早く共有したい時 |
使い方は超シンプル
- トーク画面下の “AI”アイコンをタップし、画面下部にポップアップされる半透明のツールバーを呼び出します。
- ツールバーに表示される複数の機能アイコン（返信・要約・画像生成など）の中から、目的に合った機能を1つタップして選択します。
- テキスト入力欄上にプレビューが生成されるので、内容を確認して微調整したい場合はその場で追記・修正し、問題なければそのまま送信ボタンをタップします。
- もし生成結果が満足できない場合は、ツールバー右端の「再生成」矢印をタップして別パターンを複数回試すこともできます。
- 送信後でも、メッセージを長押し ▶ 編集 で再度修正できるため、誤送信時も安心です。
料金・プライバシーは？
- 基本は無料：通常トーク内で使う分には追加料金なし。
1日あたり数百回程度の利用を想定した“フェアユース制”の範囲内なら、画像生成β版や翻訳機能も含めてコストゼロで試せます。
ただし、将来的には送信上限を超えるヘビーユース向けに、トーク履歴の長期保存・大容量画像生成などをセットにした ビジネス／プレミアム有料プラン が追加される可能性が、LINE公式ブログなどで示唆されています。 - 学習データには使われない：入力内容は一時メモリに保持され、AI生成処理が完了し次第サーバー側から自動消去される設計。
LINE側のAIモデル学習には組み込まれず、チャット内容が外部に流用・再配布されることもないと明言されています。
さらにメッセージ間はエンドツーエンド暗号化 （Letter Sealing） が適用されるため、第三者が途中で盗み見ることは技術的に困難です。 - 追加オプションの扱い：企業アカウント向けには、生成AIログを社内共有ドライブに自動保存するAPI連携オプションなどが計画中と報じられていますが、個人ユーザーが明示的に同意しない限り自動的に導入されることはありません。
もし不要なら？OFFにする方法
- LINEホーム ▶ 設定 ▶ LINE Labs（または「AI機能設定」） を開き、AI関連機能の一覧を表示します。
- リスト内の 「LINE AI」スイッチをオフ に切り替えると、トーク入力欄のAIアイコンが即座に非表示となり、生成AIサジェスト機能も無効化されます。
（アップデート直後は、一部端末で名称が「AIトークサジェスト」の場合あり） - 端末やOSによっては LINEアプリを再起動 することで設定が確実に反映されるため、スイッチ切替後はいったんアプリを終了→再起動すると安心です。
- 再度AI機能を試したい場合は、同じ手順でスイッチをオンに戻すだけで即復活できるので、気軽にオン／オフを切り替えて検証してみてください。
注意点・よくある疑問
- 誤変換や的外れな提案もある → そのまま送信せず、一度プレビューで内容と語調をしっかり確認し、必要に応じて語尾や固有名詞を手動で追記・修正しよう。特に専門用語や絵文字の挿入位置は誤りやすいので要注意。
- セキュリティ面 → クレカ番号・マイナンバー・認証コードなどの機密情報は絶対に入力しない習慣を徹底しよう。LINE側は生成処理後にデータを破棄する設計だが、端末内のスクリーンショット流出やキーロガーによる盗聴はユーザー側で防ぐ必要がある。万が一誤入力した場合は、即座にメッセージを削除し履歴からも消去しておくと安心。
- 友だちにバレる？ → 生成文をそのまま送ると“AIっぽさ”が残る場合も。語尾や句読点、いつも使う絵文字を1つ追加するだけで自分らしい文章に近づく。ビジネスシーンでは逆にAI感が抜けた自然な敬語になるかを重点的にチェックすると良い。
- 電波状況による遅延 → 地下鉄やライブ会場など回線が混雑する環境では、生成処理に数秒〜十数秒かかることがある。急ぎの連絡は手入力に切り替え、後ほど電波が安定した場所で再度AI機能を利用するのがおすすめ。
- データ通信量 → 画像生成β機能は1回あたり数MBの通信が発生する。モバイル回線で繰り返し試すとパケットが急増し、速度制限がかかる恐れがあるため、Wi‑Fi環境を活用するとストレスなく利用できる。
まとめ
- トーク段に突然現れた AIアイコン＝「LINE AI」。ワンタップで生成AIを呼び出し、あらゆるやり取りを“あと一歩ラクにする”近道。
- 返信案・要約・翻訳・画像生成まで、“あとひと手間” を肩代わりしてくれる便利機能。文章のニュアンス調整や長文の要点抽出が数秒で完了。
- 作業効率を底上げ：仕事の連絡はもちろん、家族・友人グループの雑談まで対応。迷ったらAIに下書きを作らせ、仕上げは自分で微調整するだけ。
- 無料で試せるのでリスクゼロ。画像生成β版も含め、通信量以外の追加コストはかからないため、使い倒してから有料プランを検討できる。
- 設定＞LINE Labs で即OFF。気に入らなかったらワンタップで元のシンプルなトーク画面に戻せるので、試すハードルが驚くほど低い。
- 生成AIに慣れる絶好のチャンス：LINEは国内利用率が高いメッセージアプリ。普段づかいの延長でAI活用スキルを磨けば、他ツールにも応用が効く。
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