2026年9月18日時点では、台風25号の影響を受ける9月21日前後の新幹線が通常運行するとも、計画運休になるとも確定していません。
「強風域に入ったら新幹線は止まるの?」と心配になりますが、気象庁の強風域と鉄道会社の運転規制は別の基準です。
この記事では、台風25号の最新予報を踏まえながら、新幹線が強風時にどう判断されるのか、2018年などの過去事例、風速25m/s・30m/sという数字の注意点まで整理します。
9月21日前後に新幹線で移動する予定があり、予定を変更すべきか判断する材料がほしい人向けの内容です。
2026年の台風25号で新幹線は通常運行するのか
2026年9月18日時点では、台風25号の影響を受ける9月21日前後の新幹線が通常運行するとも、計画運休になるとも確定していません。
台風の進路予報だけを見て「新幹線は止まる」と判断するのではなく、利用する路線のJR公式発表を直前まで確認する必要があります。
とくに「強風域に入りそうだから運休だろう」と考えている場合は注意が必要で、気象情報と鉄道の運転規制は同じ基準ではありません。
9月18日時点では通常運行も計画運休も確定していない
「9月21日に新幹線で移動する予定だけれど、もう予定を変えたほうがいいのか」と迷っている人もいるはずです。
現時点で言えるのは、9月21日の新幹線が通常通り走ると保証できる公式情報は確認されていない一方、台風25号を理由とした計画運休も確定していないということです。
JR東日本の新幹線運行情報では、9月18日4時13分時点で運休情報はありませんでした。
ただし、これは9月18日時点の運行状況を示すものであり、3日後となる9月21日の運転を保証する情報ではありません。
「現在は運休情報なし」という表示を見て、21日も通常運行すると決めつけないようにしてください。
JR東海は、台風による大雨や強風で長時間の運転見合わせ、途中駅での運転打ち切りなどが予想される場合、事前に計画運休を実施する場合があると案内しています。
つまり、計画運休は実際に強い風が吹き始めてから決まるとは限らず、今後の気象予測によって運転計画が変わる可能性があります。
連休中の移動で指定席を取っていると、「予定を崩したくない」という気持ちになりやすいものです。
それでも、9月18日時点の情報だけで9月21日の運行を確定事項として扱わないことが、予定変更の判断を誤らないためのポイントです。
9月21日の予報だけでは新幹線の運休を判断できない
2026年9月18日3時時点の台風25号は大型で、小笠原近海にあり、中心気圧980hPa、最大風速30m/s、最大瞬間風速40m/sと報じられています。
同日3時45分発表の気象情報を掲載した報道では、9月21日3時の予報中心は伊豆諸島近海で、中心気圧980hPa、最大風速25m/s、最大瞬間風速35m/sとなっています。
この予報を見ると、「関東や東海道新幹線にもかなり近いのでは」と不安になるかもしれません。
ただ、台風が伊豆諸島近海へ進む予報だからといって、東海道新幹線などの特定区間が自動的に運休すると判断することはできません。
気象庁によると、予報円はその時刻に台風の中心が入る確率が70%の範囲を表しており、円そのものが台風の大きさを示しているわけではありません。
9月21日3時の予報円半径は260kmとされていますが、その円内すべてで同じ強さの風が吹くという意味でもありません。
新幹線の運転は、台風中心の位置だけではなく、実際の沿線の風や雨、設備の状態などを踏まえて判断されます。
そのため、今の段階で「通常運行する」「運休する」のどちらかに決め打ちするより、利用予定の新幹線についてJR各社が出す最新情報を確認するのが現実的です。
台風25号の強風域に入ると新幹線は止まるのか
台風25号の強風域に新幹線の路線が入ったとしても、それだけを理由に運休が決まるわけではありません。
気象庁が示す強風域と、鉄道会社が実際に運転を規制する基準は別のものだからです。
新幹線が走るかを判断するときは、台風の円だけでなく、沿線で観測された風速や雨量などを見る必要があります。
強風域の平均風速15m/sと新幹線の運転規制は別の基準
気象庁が使う強風域とは、平均風速15m/s以上の風が吹いている、または地形の影響がなければ吹く可能性がある範囲です。
一方、暴風域は平均風速25m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲を指します。
ここで間違えやすいのが、「強風域に入った=新幹線が運休する」という受け取り方です。
強風域の15m/sは台風情報で使われる基準であり、新幹線が一律に運転を見合わせる風速ではありません。
JR東海は、山間部や橋りょうなど風が集中しやすい場所に風速計を設置し、観測値が一定の基準を超えた場合に警報を出して、徐行や運転見合わせなどの規制を行っています。
つまり、新幹線の運転判断で直接見られるのは、台風中心からの距離だけではなく線路沿いで実際にどれほどの風が観測されているかです。
たとえば、スマホの台風進路図を開いて利用区間が強風域の円に入っているのを見れば、「もう新幹線は止まるのでは」と感じるでしょう。
しかし同じ強風域の中でも、地形や台風との位置関係によって各地点の風速は変わるため、円に入ったという情報だけでは運転状況まで決められません。
台風25号で新幹線が走るかを知りたいときは、「強風域に入るか」よりもJRが発表する区間ごとの運行情報を確認するほうが直接的です。
風速25m/s・30m/sを全国共通の運休基準とは判断できない
「新幹線は風速25m/sで止まる」「30m/sまでは走れる」といった数字を見かけても、全国の新幹線にそのまま当てはめることはできません。
国土交通省が2006年に行った鉄道事業者への調査では、運転を見合わせる風速が25m/sの区間は57%、30m/sは37%、20m/sは5%でした。
ただし、これは約20年前の鉄道全体を対象にした調査結果であり、2026年現在のすべての新幹線に共通する運転規制値を示したものではありません。
JR九州も、風による規制基準は線区や設備によって異なると説明しています。
JR東海の公開情報でも、風速が「一定値」を超えた場合に規制するとされていますが、現在の東海道新幹線について全国共通の数値として使える具体的な風速は示されていません。
25m/sや30m/sという数字だけを見て「この風速なら走る」「ここを超えたら必ず運休」と判断するのは避けたほうが安全です。
また、計画運休は実際の風速が規制値を超えた後にだけ行われるものではありません。
JR東海は、大雨や強風による長時間の運転見合わせなどが事前に予想される場合、計画運休を実施することがあるとしています。
そのため、当日の風がまだ弱くても、その後の悪化が見込まれれば先に運転計画が変更される場合があります。
なお、台風時は風だけでなく雨でも新幹線が止まる点にも注意が必要です。
東海道新幹線では2025年6月から、短時間の雨について時雨量60mm以上を運転見合わせ基準としており、長時間の雨では沿線の土壌雨量も使って判断しています。
台風25号による新幹線への影響は、強風域かどうかや一つの風速だけではなく、実際の風雨とJR各社の運転判断をセットで確認する必要があります。
過去の台風では新幹線は通常運行できたのか
過去の事例を見ると、台風接近時でも新幹線が一律に全区間で止まるわけではなく、路線・区間・時間帯によって対応が分かれています。
実際に通常運転できた例がある一方、一部区間だけの運転見合わせや時間を区切った運休となった例もあります。
今回の台風25号についても、過去に似た台風があったという理由だけで運行状況を決めつけることはできません。
2018年台風25号では山陽新幹線と北陸新幹線で対応が分かれた
2018年の台風25号では、同じ台風の影響下でも山陽新幹線と北陸新幹線で異なる対応が取られました。
下関地方気象台の資料によると、山口県は10月5日夜遅くから6日夜のはじめ頃まで強風域に入り、6日には西部と北部の一部が暴風域に入りました。
防府では最大風速15.8m/s、最大瞬間風速27.6m/sを観測しています。
この日、山陽新幹線では小倉~博多間で強風による一時的な運転見合わせが発生したと報じられています。
一方、北陸新幹線では台風接近に備え、長野~金沢間について18時から22時までの列車を運転取りやめとする対応が報じられました。
| 路線 | 区間 | 確認された対応 |
|---|---|---|
| 山陽新幹線 | 小倉~博多 | 強風により一時運転見合わせ |
| 北陸新幹線 | 長野~金沢 | 18~22時の列車を運転取りやめ |
2018年の事例から分かるのは、「台風25号の強風域に入ったから全新幹線が終日運休」という単純な動きではなかったことです。
土曜の夕方に出発予定があると、「同じ台風なら過去と同じように走るのでは」と考えたくなります。
ただ、実際の対応はそのときの風速や雨量、区間ごとの設備状況などによって変わるため、過去事例はあくまで判断材料の一つです。
台風上陸でも通常運転した例と通過後に大きく乱れた例がある
台風が接近または上陸していても、新幹線が通常運転できたと報じられた例があります。
2016年8月の台風9号上陸時には、東北新幹線が通常通り運転したと専門メディアが伝えています。
この事例は、台風が来ているという事実だけでは、新幹線の運休は決まらないことを理解する材料になります。
ただし、2016年当時の運転状況や風速基準を、そのまま2026年の台風25号へ当てはめることはできません。
反対に、台風本体が通過した後まで大きな影響が残ったケースもあります。
2023年の台風7号では、東海道新幹線が8月15日に名古屋~岡山間で終日計画運休となり、翌16日は運転開始後に静岡地区の大雨で再び運転見合わせが発生しました。
国土交通省によると、16日8時28分頃に新富士~静岡間の雨量計が規制値に達し、その後も大幅な遅れや運休が発生しています。
「台風のピークは過ぎたから、翌朝なら大丈夫」と考えていた利用者にとっては、見落としやすいポイントです。
風が弱まった後も、必要に応じて線路や架線、飛来物などの安全確認が行われるため、すぐに通常ダイヤへ戻るとは限りません。
過去の事例をまとめると、新幹線への影響は「台風が来るか」ではなく、その時間に各区間でどの程度の風雨や安全上の問題が生じるかによって変わります。
台風25号で新幹線に乗るならJR公式情報で最終確認する
台風25号で新幹線を利用するなら、最終的な判断材料は台風の進路図ではなく、利用するJR各社が発表する最新の運行情報です。
9月18日時点では9月21日の通常運行も計画運休も確定していないため、出発直前まで状況が変わる前提で確認してください。
見るべきなのは「終日運休するか」だけではなく、区間運休や遅延、徐行なども含めた実際の運転状況です。
計画運休だけでなく区間運休や遅延も直前まで確認する
台風時の新幹線は、「通常運転」か「全線運休」かの二択ではありません。
2018年の台風25号では、山陽新幹線の小倉~博多間で一時的な運転見合わせが発生した一方、北陸新幹線では長野~金沢間について時間を区切った運転取りやめが報じられました。
このため、自分が乗る路線・区間・時間帯まで確認することがポイントです。
たとえば朝の列車が動いていても、午後から計画が変更される可能性があります。
逆に、一部区間の運転見合わせが発生していても、自分の利用区間まで同じ状況とは限りません。
「新幹線は動いている」という一言だけで判断せず、自分が予約している列車と利用区間を確認してください。
また、台風のピークを過ぎた後も安心とは限りません。
風が弱まった後に線路や架線、飛来物などの安全確認が必要となり、徐行や運転見合わせが続く場合があります。
2023年の台風7号でも、計画運休の翌日に静岡地区の大雨によって東海道新幹線が大きく乱れました。
往路だけでなく、帰りの列車についても同じように最新情報を確認しておくと判断しやすくなります。
強風域だけで判断せず風・雨・設備状況を含む運行情報を見る
今回の台風25号で特に避けたいのは、「強風域に入るから運休」「強風域から外れるから通常運転」と進路図だけで結論を出すことです。
気象庁の強風域は平均風速15m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲を示しますが、新幹線の運転規制そのものを示しているわけではありません。
鉄道会社は沿線の風速などを確認しながら、区間ごとの状況に応じて運転を判断します。
しかも台風では風だけでなく雨も影響し、東海道新幹線では短時間の雨について時雨量60mm以上が運転見合わせ基準となっています。
金曜の夜に荷造りを終えて進路予報を眺めながら、「強風域の端だから大丈夫そう」と予定を決めたくなる場面もあるでしょう。
しかし、数日前の予報だけでは実際の沿線状況までは分かりません。
2026年9月18日時点の結論は、台風25号の強風域に入るだけで新幹線の運休は決まらず、9月21日前後の運行はJR各社の最新発表で確認する必要がある、ということです。
