Nintendo Switch 2(以下、Switch2)への引っ越し作業中に、以下のようなエラーメッセージが表示されて困った経験はありませんか?
この本体とセットになっているソフトがまだ登録されていません。ニンテンドーeショップで登録してから先に進んでください
突然の表示に戸惑い、転送作業が止まってしまうケースが多く報告されています。この記事では、
- なぜこのエラーが表示されるのか
- どのような条件で発生するのか
- 具体的な解決手順
をわかりやすく解説していきます。
エラーの背景:未登録のバンドルソフトが原因
このエラーメッセージが表示される一番の原因は、Nintendo Switch本体にあらかじめインストールされていたダウンロード版のゲームソフト(いわゆるバンドルソフト)が、ニンテンドーeショップ上で正式に登録されていないことにあります。多くの場合、バンドルソフトはパッケージではなくデジタル形式で提供されているため、ユーザーが自分のニンテンドーアカウントに所有権を紐づけるための登録操作を行う必要があります。
どういうこと?
Switch本体とセットで販売されていた特定のゲーム(例:『スプラトゥーン3セット』『マリオカート8デラックスセット』など)は、購入時にはすでにHOME画面にアイコンが表示されている場合があります。しかし、これはインストールされているだけであって、所有者としての正式な認証(登録)は完了していません。
この認証作業、すなわち「所有者登録」をニンテンドーeショップで行わないと、任天堂のサーバー側では「このソフトが特定のユーザーに属していない」と判断されます。そのため、新しい本体(Switch2)へ「まるごと転送」しようとしても、ライセンス移行の対象に含まれず、結果的にエラーが表示されてしまうのです。
特に、旧本体でソフトを一度も起動していなかったり、複数ユーザーが存在して誰のアカウントで登録したかわからないケースでは、このような登録漏れが発生しやすくなります。
登録方法:旧Switchで行うeショップ登録
この問題を解決するためには、旧Switch本体でバンドルソフトの登録作業を行う必要があります。ソフトが本体にインストールされていても、eショップを通じて所有者の認証を受けていないと、Nintendoのサーバー側では未登録扱いになります。これにより、Switch2への「まるごと転送」時にライセンスが確認できず、エラーとなってしまいます。
以下の手順に従って、確実に登録作業を完了させましょう。
登録手順:
- 旧SwitchをWi-Fiに接続し、インターネットに接続されていることを確認する
- HOME画面から登録したい対象ソフトを選択し、Aボタンで起動操作を行う
- 「このソフトを利用するには、ニンテンドーeショップで登録してください」といった案内が表示されたら、「ニンテンドーeショップへ」を選択
- 使用するニンテンドーアカウントを持つユーザーを選び、eショップへ遷移する
- eショップで該当ソフトに対する「ダウンロードできます」や「引き換え可能」といったメッセージが表示されたら、それを選択し、ダウンロード手続きを進める(この時点で登録が完了します)
- 登録後、該当ソフトを一度起動しておくと、以降の転送作業もスムーズになります
注意点:
- 登録は1つのニンテンドーアカウントにしか適用できません。複数ユーザーが存在する場合は、どのアカウントで登録したかをしっかり確認しておきましょう
- 登録したユーザーを後から削除すると、ソフトが起動できなくなる場合がありますので、転送完了までは削除やユーザーの変更は控えてください
- eショップでの登録作業は、Switch本体のシステムバージョンが最新である必要があります。事前に「本体の更新」も確認しておくと安心です
転送前のチェックリスト
まるごと転送をスムーズに行うためには、事前にいくつかの確認事項をクリアしておく必要があります。以下のチェックリストは、転送中にエラーを防ぐための基本的な確認項目です。各項目を丁寧に見直すことで、登録や転送作業のトラブルを未然に防ぐことができます。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
eショップに接続できるか? | Wi-Fiに安定して接続されているか、本体が最新のシステムバージョンに更新されているかを確認してください。eショップに接続できなければ登録操作ができません。 |
ソフトが削除されていないか? | バンドルソフトを誤って削除してしまっている場合は、eショップの「購入済み」から再ダウンロードが可能です。登録もこの時点で完了します。 |
ユーザーが13歳未満の子供用アカウントではないか? | 子供アカウントは、ニンテンドーeショップでの購入や登録に一部制限があるため、保護者のアカウントでの登録が必要な場合があります。 |
異なる地域(アカウント設定)になっていないか? | ニンテンドーアカウントの設定で地域が「日本」以外になっていると、eショップの内容や登録機能が異なるため、エラーの原因となることがあります。事前にアカウント情報を確認しましょう。 |
登録予定のユーザーが有効なニンテンドーアカウントに接続されているか? | オフラインユーザーやeショップ未連携アカウントでは登録処理が完了しないため、必ずニンテンドーアカウントと連携されているかを確認してください。 |
本体のストレージ容量に十分な空きがあるか? | 登録や再ダウンロードには一定の空き容量が必要です。容量不足による処理失敗も避けるため、不要なデータを整理しておきましょう。 |
登録後の「まるごと転送」手順
バンドルソフトの登録が完了したら、いよいよSwitch本体の「まるごと転送」作業に移ることができます。このプロセスでは、旧Switchに保存されているユーザーデータやセーブデータ、ダウンロード済ソフト、そして設定情報までもを一括で新しいSwitch2へと移行させることが可能です。
転送の流れ
- 旧Switch側:設定 > データ管理 > 「まるごと転送」を選び、「送信元」として設定を開始します。ここで、対象となるユーザーが正しいかどうかを再確認しておくとよいでしょう。
- Switch2側:設定 > データ管理 > 「まるごと転送」を選び、「受信側」として開始します。両端末ともインターネットに接続されているか、ローカル通信の準備ができているかも確認してください。
- 画面に表示される案内に従って、2台のSwitch間でペアリングを行い、転送作業を開始します。この際、近くに他のSwitch端末がないようにしておくと、混線を避けられます。
転送が完了すれば、すべてのセーブデータ、購入済み・ダウンロード済みソフト、ユーザーごとの設定情報、そしてプロフィールデータまでが新しいSwitch2へ正しく引き継がれます。作業はデータ量にもよりますが、通常15分〜30分程度で完了します。転送後は旧本体のユーザー情報が削除されるため、引っ越し後は新しい本体でのみプレイ可能となります。
よくある質問と対処法
Q. バンドルソフトを消してしまいました
A. ニンテンドーeショップの「購入済み」リストから再ダウンロードが可能です。再ダウンロードする際に、ニンテンドーアカウントが正しく紐づいていれば、その時点で自動的にソフトの登録処理も完了します。また、ソフトを再度ダウンロードした後は、一度起動して動作確認をしておくと、転送作業時にエラーが出にくくなります。
Q. 登録済みなのにエラーが出ます
A. いくつかの原因が考えられます。たとえば、登録時に使用したアカウントとは異なるユーザーでeショップを開いてしまっている場合、正しく認識されません。また、ニンテンドーアカウントの地域設定が「日本」以外になっていると、登録済み情報がうまく反映されないこともあります。さらに、本体のシステムソフトウェアが古い場合にも不具合が発生する可能性があるため、アップデートを必ず行ってください。
Q. 旧本体を売却してしまいました
A. 残念ながら、登録操作は旧本体からしか行えないため、ソフトの所有者登録が未完了のまま売却した場合は、そのままではまるごと転送を進めることができません。このようなケースでは、任天堂サポートセンターに連絡し、状況を詳細に説明した上で、所有者情報のリセットや引き継ぎに関する特別な対応を相談する必要があります。場合によっては、購入証明などの書類を提出するよう求められることもあります。
まとめ:エラー解消の鍵は旧本体での登録作業
- エラーの主な原因は「バンドルソフトの未登録」であり、転送の妨げとなる最大の障害です
- 登録作業は旧Switch本体からのみ行える仕様であり、新しい本体(Switch2)側では登録できません
- バンドルソフトの登録を完了させた後に、「まるごと転送」を改めて実行することで、スムーズにデータ移行が行えます
これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認・実施することで、Switch2への引っ越し作業を確実に進めることが可能になります。特にバンドルソフトの扱いに関しては見落とされやすいため、しっかりとeショップでの登録作業を済ませておくことが重要です。
それでも問題が解決しない場合は、エラーが表示された画面のスクリーンショットを保存した上で、任天堂公式サポートに問い合わせることをおすすめします。問い合わせ時には、本体のシリアルナンバーやアカウント情報、該当ソフトの名称などを一緒に伝えることで、よりスムーズに対応を受けることができるでしょう。