「TEPCOよりご利用料金のご請求です」というメールが届き、未払い料金の通知かと思い不安になりました。
しかし、念のためこのメールをAIで解析したところ、いくつか不審な点が見つかり、詐欺の可能性が高いと判断されました。
この記事では、その解析結果とフィッシングメールを見分けるためのポイントを詳しくご紹介します。
「TEPCOよりご利用料金のご請求です」をAIで解析
まず、このメールは東京電力(TEPCO)からの「未払いの請求」通知を装っていますが、本物ではない可能性が高いです。このような詐欺メールは「フィッシングメール」と呼ばれ、重要な通知のように見せかけて、偽のサイトに誘導したり、個人情報を盗み取ろうとします。以下に、メールのどこが怪しいかを詳しく説明します。
(1) 差出人のメールアドレス
差出人のメールアドレスをよく見ると、「gentil-germe0924@ezweb.ne.jp」となっています。
このメールアドレスは東京電力の公式アドレスではありません。普通、東京電力からの正式なメールであれば、「@tepco.co.jp」というドメイン(インターネット上の住所のようなもの)が使われます。
例えば、「info@tepco.co.jp」などがその例です。
メールが会社から届く場合、会社名が含まれている公式なアドレスかどうかを確認するのが基本です。
(2) 本文中のリンクのURL
本文には支払いを促すリンクが含まれていますが、このリンクのアドレス(URL)も怪しい点があります。
メール内のリンクが「https://zkrgect.com/~」というURLになっていますが、これは東京電力の公式サイトではありません。
東京電力のURLは通常「https://www.tepco.co.jp/」のように「tepco.co.jp」が使われます。
公式の会社からのメールなら、その会社の名前が含まれたURLが使われるはずです。
(3) 請求金額や支払い期日が不自然
メールには「未払い金額:208円」と書かれていますが、この金額も少し不自然です。
一般的に電気代はもっと高額な場合が多く、208円という少額請求は珍しいです。
詐欺メールでは、わざと小額の請求を提示して「少しだけだから払ってしまおう」と思わせる手口が使われることがあります。
さらに、「支払い期日:2024-11-5(支払期日の延長不可)」と、支払い期限が非常に差し迫っている点も怪しいです。
焦らせて「急がないと電気が止まるかもしれない」と思わせ、急いでリンクをクリックさせようとする意図が考えられます。
どのように対応するべきか?
このような怪しいメールを受け取った場合は、以下の手順で対応することをお勧めします。
(1) リンクを絶対にクリックしない
怪しいリンクは、絶対にクリックしてはいけません。クリックすると、偽のウェブサイトに誘導されて、ログイン情報やクレジットカード情報を盗まれる危険があります。
もしもクリックしてしまった場合でも、何も入力せずにすぐにページを閉じるようにしましょう。
(2) メールを無視し、削除する
差出人が怪しい場合や、メールの内容に心当たりがない場合は、そのまま無視し、メールを削除してください。返信をする必要もありません。
詐欺メールに返信をすると、「このアドレスは使われている」と認識されてしまい、さらに多くの迷惑メールが届くことにもつながります。
(3) 本当に未払いがあるか確認したい場合は、公式サイトやサポートセンターに直接問い合わせる
もしも「本当に未払いがあるのでは?」と不安になった場合は、メールのリンクを使わず、東京電力の公式サイトに直接アクセスしましょう。
公式サイトからログインして確認するか、サポートセンターの電話番号に問い合わせて、支払い状況を確認してください。
東京電力の公式サイトは「https://www.tepco.co.jp/」で、ここから安全にアクセスできます。
公式サイトにアクセスする際は、検索エンジンで「東京電力」と検索して公式サイトを探すか、ブックマークを使うと安心です。
まとめ
今回のメールは、おそらくフィッシングメールです。フィッシングメールは、受信者の不安を煽り、急いで支払いや個人情報の入力を促すことで詐欺を働く手口です。
以下のポイントに注意して安全を保ちましょう:
- 差出人のメールアドレスが公式なものかを確認する。
- リンクのURLが怪しい場合はクリックしない。
- 内容が不自然でないか慎重に確認する。
- 本当に未払いが心配な場合は、公式サイトから直接確認する。
こうしたポイントを押さえておくことで、詐欺被害を避けることができます。
普段から少しずつ注意して、詐欺メールに引っかからないように気をつけてください。