なぜ「鬼滅の刃無限城編」に4DX上映がないのか？理由と今後の可能性を徹底解説

2025年7月に公開された『鬼滅の刃無限城編第一章猗窩座再来』。シリーズの待望の新章ということで大きな話題を集めていますが、一部のファンの間では「なぜ今回は4DXがないのか？」という声が目立っています。前作『無限列車編』では、後に4DX／MX4D対応のリバイバル上映が実現し、臨場感あふれる体験が好評を博しました。にもかかわらず、今作では現時点で特殊フォーマットによる上映が一切実施されていません。本記事では、なぜ『無限城編』は4DX非対応なのか、その背景にある制作事情や技術的な理由、そして今後の追加上映の可能性について、過去作との比較や業界の傾向をもとにわかりやすく解説します。これを読めば、モヤモヤしていた疑問がきっとスッキリするはずです。

なぜ『無限城編第一章』は4DX上映がないのか？

まず結論から言うと、2025年7月時点では、4DXやMX4Dといった特殊フォーマットでの上映は行われていません。

公式サイトやTOHOシネマズ、イオンシネマなどの主要劇場チェーンの上映形式情報を確認しても、

2D
IMAX
ドルビーシネマ
バリアフリー字幕付き上映

といった通常または拡張フォーマットの情報は記載されている一方で、4DXやMX4Dに関する記載は一切見つかっていません。つまり、映画館としても現段階ではこの上映形態を提供していないというスタンスが明確です。

過去作品との違い

ここで注目されるのが、『鬼滅の刃無限列車編』や『刀鍛冶の里編／柱稽古編』など、これまでに劇場で上映された関連作品との比較です。これらの作品においては、公開当初は通常フォーマットでの上映が中心でしたが、後日になってからリバイバル上映という形で4DXやMX4Dなどの体感型フォーマットが追加されました。

このような形での上映は、TV放送や配信で一度観たファンにも新鮮な体験を提供することを目的とした”イベント上映”としての側面が強く、再鑑賞を促す手段として有効でした。

一方で、今回の『無限城編第一章』は完全新作であり、劇場での初公開がそのままシリーズのストーリー展開に直結しています。そのため、製作サイドとしてもまずは通常上映を通じて物語そのもののインパクトを伝えることに重きを置いていると考えられます。特殊フォーマットを同時展開するよりも、物語への没入感を優先した判断とも言えるでしょう。

技術面や制作スケジュールの都合？

さらに、4DXやMX4Dといった特殊上映形式には、映画本編の映像に合わせた特殊効果（座席の動き、風、水しぶき、香り、フラッシュなど）を組み込む必要があります。これには専用の演出データの制作や調整作業が不可欠です。

こうした追加制作には、かなりの制作リソースや時間が求められます。特に『無限城編』のようなアクションシーンの多い作品では、各シーンの演出に対して精密な動作のプログラムを組み込む必要があるため、負担はさらに大きくなります。

結果として、初公開の段階ではそうした特殊フォーマットへの対応が間に合わず、まずは通常のフォーマットで公開し、その後に状況が整えば追加対応する、という流れを想定している可能性が高いと考えられます。

今後、1～2ヶ月遅れて4DX上映される可能性はある？

現時点では、アニプレックスやTOHOシネマズ、イオンシネマといった主要な配給・興行会社からの4DX・MX4D上映に関する公式発表は出ていません。つまり、少なくとも初期公開時点では4DXでの展開は予定されておらず、観客としてもそれを前提にした鑑賞計画が求められます。

とはいえ、これまでのシリーズ作品や同ジャンルのアニメ映画の展開パターンを考慮すると、「後日追加上映」の可能性は依然として十分に存在します。特に、以下のような条件が揃った場合、4DX上映の実現はぐっと現実味を帯びてくるでしょう。

通常上映での観客動員数が非常に好調で、興行収入の伸びが継続している場合
SNSや映画レビューサイトで4DX上映を望むファンの声が目立ち、それが話題化している場合
続編（第2章以降）や別作品との連動イベント、または「完全版」上映などに合わせて再編集されたバージョンが用意される場合

特にイベント上映として、映像演出と一体化した体感型フォーマットを活用することで、より強い話題性と動員効果が見込めるため、制作側としても検討の余地があると考えられます。

一方で、過去の「無限列車編4DX版」や「刀鍛冶の里編MX4D版」などの例を振り返ると、それらはTV放送や配信後の「劇場再編集バージョン」や「ファン向けリバイバル上映」として登場したものでした。こうしたフォーマットの上映は、公開から数ヶ月後に改めて発表されるのが通例であることから、現時点では今すぐの上映は期待しにくい状況であるのも事実です。

また、4DX/MX4D上映には専用の演出設計が必要であり、その制作には別途リソースとスケジュールが必要となるため、映画本編の完成後すぐに準備できるものではない点にも注意が必要です。

今後の動きに注目するには？

『鬼滅の刃無限城編』に関する最新情報をいち早くキャッチするには、信頼できる公式情報源を定期的にチェックすることが重要です。特に、上映形式の追加や特別上映（例：4DX／MX4D）の発表は突然行われることが多いため、下記のような情報源を活用してアンテナを張っておきましょう。

アニプレックス公式「鬼滅の刃」映画サイト（https://kimetsu.com）
→ 上映館の追加、グッズ情報、イベント情報、上映形式の拡充など、公式が発信する最も信頼性の高い情報が掲載されます。
TOHOシネマズやイオンシネマなどの大手劇場チェーンの上映情報ページ
→ 上映館ごとの対応フォーマット（IMAX／4DX／ドルビーアトモスなど）やスケジュール、座席販売状況などが随時更新されています。
各劇場の公式SNSアカウント（X／Twitterなど）
→ 特別上映の直前告知や上映開始日当日の混雑情報、急遽決まった追加上映の案内など、リアルタイムな情報が流れやすい媒体です。
Yahoo!映画やFilmarksなどの映画レビュー／チケット予約系サービス
→ 他のユーザーによるレビューや感想、上映形式に関する共有も多く、公式以外の視点からも最新動向を把握できます。

これらの情報源を定期的にチェックしておけば、仮に数ヶ月後に4DXやMX4Dでの追加上映が発表された場合にも、スムーズに予約・鑑賞の計画を立てることができるでしょう。