最近、「ANA 会員情報の更新のお願い」というメールが届いていませんか? 一見、本物のANA(全日本空輸)からの連絡のように見えますが、実は フィッシング詐欺の可能性が高い ものです。 このような偽メールに騙されてしまうと、 ログイン情報やクレジットカード情報を盗まれる危険性 があります。本記事では、このメールが詐欺である理由と、安全に対処する方法を詳しく解説します。
このメールが怪しい理由
① 送信元のメールアドレスがANA公式ではない
送信元のメールアドレス を確認すると、Ana.tonynomeruado@ss.scphys.kyoto-u.ac.jp
となっています。
しかし、ANAの公式メールアドレスは 「@ana.co.jp」 というドメイン(@マーク以降の部分)を使うはずです。
✅ なぜ怪しい?
kyoto-u.ac.jp
は 京都大学のドメイン で、ANAとは関係がありません。- 企業からの重要なメールは 公式ドメインから送られる のが普通。
- 「ANA」を名乗っていますが、本物のANAからのメールではない可能性が高いです。
② 本文内のリンクがANA公式サイトではない
メール本文には「会員情報の更新をお願いします」と書かれており、リンクが2つ貼られています。
- **https://chateaucaillivet.com/analogin**(怪しいリンク)
- **https://www.ana.co.jp**(本物のANAの公式サイト)
✅ なぜ怪しい?
chateaucaillivet.com
は ANAとは関係のないサイト です。- 偽サイトに誘導するのが典型的なフィッシング詐欺の手口!
- 本物のURL(ana.co.jp)と一緒に載せて、ごまかす作戦。
💡ポイント:リンクを確認する方法💡
メールのリンクを クリックする前に、マウスカーソルをリンクの上に置いてみましょう。
画面の左下やポップアップに 本当のリンク先 が表示されます。
公式の www.ana.co.jp
以外のURLなら、 クリックしないでください!
③ 「ANAカード」という不自然な差出人名
このメールの送信者の名前は 「ANAカード」 になっています。
一見するとANA公式のように思えますが、ここにも違和感があります。
✅ なぜ怪しい?
- ANAの正式な名称は 「全日本空輸株式会社(ANA)」や「ANAマイレージクラブ」 です。
- 「ANAカード」は、ANAが発行するクレジットカードの名称 ですが、ANA自身がこうした通知でこの名前を使うことはありません。
- 公式の通知なら「ANAマイレージクラブ」など、より信頼できる名称を使うはず。
④ 「すぐに対応しないと制限される」と焦らせる手口
このメールには、こんな文言が書かれています。
「会員情報の確認・更新をお願いいたします」
「ご登録情報に誤りがある場合、一部のサービスが制限される可能性がございます」
これは、受信者に焦りを感じさせて、冷静な判断をさせないようにする詐欺の常套手段 です。
✅ なぜ怪しい?
- 正規の企業は、こんなに急かすような言い方をしません。
- 本当に重要な案内なら、メールだけでなく、公式サイトやアプリにも通知が来るはず。
- 「制限される」「すぐに対応しないと困る」と言われると焦ってしまいがちですが、一旦落ち着いて本物かどうかを確認しましょう!
フィッシング詐欺メールの対策
✅ ① リンクを絶対にクリックしない!
メールに書かれているリンクは、 本物そっくりの偽サイトに誘導するためのもの です。
URLが ana.co.jp
になっているか確認しましょう。
本物のサイトは、自分で検索して開くのが安全!
✅ ② メールを削除する
詐欺メールは開かないのが一番安全ですが、開いてしまった場合でも 返信したり、リンクを押したりしなければ問題ありません。
すぐに削除して、今後このようなメールに注意しましょう。
✅ ③ 公式サイトに直接アクセスして確認する
何か不安を感じたら、メールのリンクではなく、公式サイト(https://www.ana.co.jp)を検索してログインする のが安全です。
ANAの公式アプリを使うのもおすすめです。
✅ ④ ANAのフィッシング報告窓口に通報する
ANAでは、不審なメールの報告を受け付けています。
公式サイトの「お問い合わせ」ページなどを利用し、報告することで、他の人が被害に遭うのを防ぐことができます。
結論:このメールはフィッシング詐欺の可能性が極めて高い!
今回のメールは、 送信元アドレス・リンク・差出人名・内容の焦らせ方 など、怪しい点がたくさんあります。
🚨 絶対にリンクを開かないでください! 🚨
🚨 個人情報(ログインID・パスワード・クレジットカード情報)を入力しないでください! 🚨
「公式っぽいメールが来たから信じてしまう」というのが フィッシング詐欺の狙い です。
しかし、 よく見れば違和感があるはず です。
少しでも怪しいと思ったら、 公式サイトを自分で検索して確認する習慣をつけましょう!
もし リンクをクリックしてしまった場合 は、すぐに ANAの公式サイトからパスワードを変更する、または クレジットカード会社に連絡する などの対策をとりましょう!