Instagramを使っていると突然届く「◯さんがあなたの投稿を再投稿しました」という通知。
見知らぬ人から届いたときに「え、乗っ取られた?」と不安になった経験はありませんか。
実はこの通知の多くは、2025年に導入された新機能「Repost」による通常動作で、アカウント乗っ取りではありません。
ただし、本当に乗っ取りを疑うべきサインも存在するため、正しく見分けることが大切です。
この記事では、Instagram Repostの仕組みから、乗っ取りとの違い、セキュリティ強化の方法までを徹底解説します。
「通知に慌てず冷静に確認し、必要なら即行動」を合言葉に、安心してSNSを楽しめるよう準備を整えましょう。
InstagramのRepost機能とは?
ここでは、2025年に導入されたInstagramの新機能「Repost」について解説します。
通知が届いたときに慌てないためにも、まずは仕組みを正しく理解しておきましょう。
2025年に導入された新しいシェア機能
2025年8月、MetaはInstagramに「Repost」機能を正式導入しました。
これは、公開されているリールやフィード投稿を、他のユーザーが自分のフォロワーにシェアできる仕組みです。
従来の「ストーリーでシェア」と違い、Repostは専用タブに保存され、24時間で消えることはありません。
つまり、あなたの投稿が長期的に他人のプロフィール経由で広まる可能性があるということです。
機能 | Repost | ストーリーシェア |
---|---|---|
表示場所 | 専用タブに恒常表示 | ストーリー欄に表示 |
表示期間 | 削除されるまで残る | 24時間で自動消去 |
クレジット | 元の投稿者名が表示 | 元の投稿者名が表示 |
通知の仕組みと表示のされ方
自分の投稿がRepostされると、通知欄に「◯さんがあなたの投稿を再投稿しました」と表示されます。
このとき、投稿自体が編集されたり削除されることはなく、あくまで「シェアされた」という記録だけが残ります。
通知が来ただけでアカウントが乗っ取られたと考える必要はありません。
Repostされた投稿は相手のフォロワーのフィードにも表示され、一覧は「Reposts」タブから確認できます。
「再投稿されました」の通知は乗っ取り?
続いて、多くのユーザーが不安になる「再投稿通知」とアカウント乗っ取りの関係を整理します。
結論からいうと、通知が届いた時点では基本的に乗っ取りとは無関係です。
通知が届く典型的なケース
知らないユーザーから「再投稿されました」と通知が届いたとき、多くの場合はアカウントが公開状態だったのが原因です。
公開設定では誰でも自由にRepostが可能で、その時点で通知が出る仕組みになっています。
非公開に切り替えた後でも、公開中にRepostされた履歴は残るため、通知は消えません。
状況 | 多くの場合の原因 | 乗っ取りの可能性 |
---|---|---|
見知らぬ人から再投稿通知 | 公開アカウントのときにRepostされた | 低い |
自分の投稿が勝手に削除・編集 | 連携アプリや共同利用者の操作 | 中 |
ログイン履歴に不明な端末 | フィッシングやパスワード流出 | 高い |
本当の乗っ取りと勘違いしやすい違い
Repostはあくまで「シェア」であり、元の投稿を改変したり、あなたのアカウントを操作するものではありません。
一方で、もしプロフィールの変更やDMの送信など、自分が操作していない挙動が同時に起きていれば、それは乗っ取りの可能性があります。
通知だけなら安心、挙動の異常が重なれば要注意。
Instagram乗っ取りを疑うべきサイン
ここでは「再投稿通知」とは別に、本当に乗っ取りを疑うべきサインを整理します。
少しでも当てはまる行動が見られたら、すぐに対応を検討しましょう。
ログイン履歴に見覚えのない端末がある
Instagramの「ログインアクティビティ」には、直近のログイン情報が表示されます。
見覚えのない端末や場所が記録されていたら、第三者にアクセスされている可能性があります。
とくに海外や不自然な時間帯のログイン履歴は要注意です。
チェック項目 | 正常な状態 | 危険な状態 |
---|---|---|
端末名 | 自分のスマホやPC | 見覚えのない機種 |
ログイン場所 | 普段の生活圏 | 海外や不自然な地域 |
アクセス時間 | 自分が利用した時間 | 深夜や利用していない時間 |
勝手にDMや投稿が行われている
自分が操作していないのに、知らない相手にDMを送信したり、意図しない投稿がされていた場合は非常に危険です。
これは第三者がアカウントを完全に操作している証拠です。
DM・投稿の異常は、通知以上に深刻な乗っ取りサインです。
公式メールに不審な通知がある
Instagramから「パスワードが変更されました」や「メールアドレスが更新されました」といった通知メールが突然届くことがあります。
心当たりがない場合、それはアカウントを奪おうとする試みの可能性があります。
公式メールは信頼できる証拠になるため、必ず確認しましょう。
アカウントを守るための基本セキュリティ対策
乗っ取りのサインが見えたら、すぐにセキュリティ対策を実行することが大切です。
ここでは、誰でもすぐにできる基本的な防御策を紹介します。
強固なパスワードの設定方法
パスワードは「12文字以上」で「英字・数字・記号」を組み合わせましょう。
誕生日や電話番号のように推測されやすい情報は絶対に避けてください。
同じパスワードを他サービスと使い回すのも危険です。
NG例 | 理由 |
---|---|
birthday0823 | 誕生日が推測されやすい |
password123 | 単純すぎて即突破される |
qwerty | キーボード配列で簡単に割られる |
二段階認証(2FA)の有効化
二段階認証をオンにすると、ログイン時にパスワードだけでなく追加の認証コードが必要になります。
SMS認証よりも、認証アプリ(Google AuthenticatorやAuthy)の利用がおすすめです。
万一パスワードが漏れても、2FAがあれば突破されにくくなります。
サードパーティー連携アプリの見直し
Instagramアカウントにアクセスできる外部アプリが多いほど、セキュリティリスクは増します。
使っていないアプリや信頼できないアプリは、設定から連携を解除しましょう。
「便利そうだから」と安易に連携すると、アカウントを抜かれる原因になりかねません。
Repostを制限・削除する方法
「知らない人に勝手にシェアされたくない」と思ったときは、Repost機能を制限したり削除する方法を覚えておきましょう。
ここでは、設定での制限方法と、すでにRepostされた投稿を消す方法を紹介します。
再投稿を許可しない設定方法
Instagramには、そもそもRepostをオフにできる設定があります。
プロフィール > メニュー > 設定とアクティビティ > シェアと再利用 から「Reposts on posts and reels」をオフに切り替えましょう。
この設定をすれば、他人はあなたの投稿をRepostできなくなります。
設定状態 | 他人によるRepost |
---|---|
オン | 自由にシェア可能 |
オフ | Repost不可 |
すでにRepostされた投稿を削除する方法
Repostsタブを開き、対象のRepostを選んで「Delete」をタップすれば削除できます。
また、元の投稿を非公開設定にするか削除すると、Repostの表示自体も消えます。
ただし、相手がスクリーンショットを保存していれば完全には防げません。
Instagram Repostと乗っ取りに関するよくある質問
最後に、Repostと乗っ取りに関してよくある疑問にQ&A形式で答えていきます。
「あれ?どうなるんだろう?」と思ったときの参考にしてください。
ブロックすればRepostも防げる?
はい、相手をブロックすれば、その相手は今後あなたの投稿をRepostできません。
また、すでにRepostされていた場合でも通知は止まります。
「特定の人からだけRepostされたくない」という場合に有効です。
公開から非公開に切り替えた場合の挙動
非公開に切り替えると、新たにフォロワー以外がRepostすることはできなくなります。
ただし、公開状態のときにRepostされた分については履歴が残り、通知も消えません。
「切り替え後に通知が続く」のは不具合ではなく仕様です。
Repostとストーリーシェアの違い
ストーリーシェアは24時間で消える一時的なシェアですが、Repostは削除しない限り残り続けます。
また、Repostは専用タブからいつでも確認できるため、より拡散力が強いと言えます。
機能 | Repost | ストーリーシェア |
---|---|---|
表示期間 | 恒常 | 24時間 |
表示場所 | Repostsタブ | ストーリー欄 |
拡散力 | 高い | 中 |
まとめ:通知に慌てず、冷静にセキュリティ確認を
ここまで、InstagramのRepost機能と乗っ取りの見分け方、そして安全対策について解説しました。
最後に重要なポイントを整理しておきましょう。
通知=乗っ取りではないことを理解する
「◯さんがあなたの投稿を再投稿しました」という通知が来ても、基本的には単なるRepost機能の動作です。
通知が来ただけでは乗っ取りの証拠にはならないので、過度に慌てる必要はありません。
まずはアカウントの挙動を冷静に観察しましょう。
不安なら基本の対策をすぐ実行
一方で、ログイン履歴やDM送信、プロフィール改変など、心当たりのない動作がある場合は要注意です。
その際は、パスワード変更・2FA有効化・連携アプリの見直しをすぐに行うべきです。
「怪しい」と思ったら、迷わずセキュリティ強化に動くことが最善策です。
状況 | 取るべき対応 |
---|---|
通知だけが届いた | 落ち着いてRepost機能を理解 |
見覚えのないログイン履歴 | パスワード変更+2FA設定 |
勝手にDM・投稿 | 即時ログアウト+連携解除 |
Instagramを安心して使うためには、機能の仕組みを理解しつつ、セキュリティ対策を普段から整えておくことが大切です。
「通知に慌てない冷静さ」と「もしもの備え」があれば、安心してSNSを楽しめます。