2024年5月には、警察官を装った特殊詐欺電話による被害が多数発生していることが報告されています。
被害額は数十万円から数百万円にのぼり、最近では800万円の被害が報告されており、非常に驚かされました。
一度詐欺電話に出てしまった被害者は、親や消費者金融から借金をしてまで要求された金額を支払ってしまったとのことです。
何か対策を講じる方法はなかったのでしょうか?
実は、不審な電話にはいくつかの特徴があります。
この記事では、具体的な事例も交えながら、警察を装った電話詐欺への対策について考えてみたいと思います。
なりすました電話の対策は何?
2024年5月に、警察官を装った電話詐欺の被害が増加していると警視庁から報告がありました。
被害額は一人当たり数十万円から数百万円にのぼることが確認されています。
では、どのように対策をすれば良いのでしょうか?
対策をまとめると以下の通りです
警察を装った電話詐欺の対策方法
- 着信電話番号を確認・メモする
- 知らない番号からの電話に出ない
- 詐欺が疑われる電話を着信拒否・ブロックする
- 速やかに#9110に相談する(警察本部等の総合窓口)
それでは、これらの対策について具体的に解説していきます。
警察を装った電話詐欺かどうかの確認方法
警察を装った電話詐欺にはいくつかの特徴がありますので、それを押さえておきましょう。
- 電話番号の初めに「+81」
- 語尾に「0110」
実在する警察本部の電話番号を使用していますが、電話番号の初めに「+81」が付いているため、これは海外からの電話として分類されます。
警察本部からの電話は日本から発信されるはずなので、これは不審な点です。
なりすまし電話の着信に出ない
不審な電話番号を確認したら、電話に出ないことを徹底してください。
電話に出なければ詐欺被害に遭うリスクは大幅に減ります。
しかし、「電話に出ないと相手に悪い」とか「詐欺だと断定できない」という理由で電話に出てしまうと、心理的に追い込まれ、被害に遭いやすくなるので注意が必要です。
なりすまし電話番号を着信拒否・ブロックする
一度着信があった場合、その後に複数回の着信が予想されます。
詐欺グループは「この電話番号は使用されている」と認識するため、他の詐欺グループにも情報が漏れ、何度も電話がかかってくることが考えられます。
特に高齢者や女性など、心理的に弱そうな人が狙われる可能性があります。
不審な電話番号は、着信拒否やブロックを推奨します。
4. 速やかに#9110に相談する(警察本部の総合窓口)
携帯やスマートフォンで「#9110」と入力して通話ボタンを押すと、発信地の警察本部の総合窓口に直接繋がります。
なりすまし電話による詐欺被害に遭った場合や、困ったことがあれば相談できます。
一人で考え込まず、まずは第三者に相談することが大切です。
迷ったら「#9110」に電話をかけることを決めておきましょう。
なりすまし電話に出てしまった時の具体的な対応方法
突然の電話でつい出てしまった、知っていたけどやっぱり出てしまった。
人間なのでヒューマンエラーはつきものです。
しかし、電話を取ってしまっても一旦落ち着きましょう。
警察を装った電話に出てしまった時の対策方法
これらのポイントを押さえて、なりすまし電話に出てしまった時の対策を実践してください。
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
相手の氏名と所属を聞き出して、こちらから折り返す
電話相手の氏名と所属を聞き出しましょう。
警察からの電話なら、通常、所属部署はすぐに答えられるはずです。
- すぐに返事が返ってこない
- 急に聞き取りにくい声になる
- 「あー」「えー」という繋ぎ言葉が多い
これらの点に注意しながら、相手にペースを握られないように牽制しましょう。
理由をつけて無理やり切断
電話を無理やり切ることも1つの対策です。
万が一電話に出てしまった場合でも、すぐに切断しましょう。
その際、電話番号を確認し、先述の特徴と一致する場合は即切断して問題ありません。
- 急用ができた
- 電波が悪い
などの理由をつけて電話を切り、第三者に相談しましょう。
不安な場合は「#9110」へ相談することをお勧めします。
相手が言っていることは全て嘘だと思い込む
相手は一方的に話し続け、こちらが話す隙を与えません。
その際、相手の言っていることは全て嘘だと思い込みましょう。
受け入れてしまうと、心理的に追い込まれ、相手の言うことが正しく聞こえてしまいがちです。
とにかく落ち着いて対応する
焦らず、落ち着いて対応することが大切です。
詐欺だと認識するまでに時間がかかっても、「この話はおかしい」という感覚は間違いではありません。
第三者が隣にいるならすぐに相談しましょう。
被害に遭わないためにも、冷静に正しい判断をすることが重要です。
怪しいワードが出たら詐欺濃厚で警戒を強める
警察を装った詐欺電話では、通常の警察が使わないようなワードが頻繁に出てきます。
その中でも特に警戒を強めるべきワードをピックアップしました。
- 銀行
- クレジットカード
- 電子マネー
- 振込
- 入金
これらのワードは、実際の詐欺被害でもよく使用されるものです。
特に最近は、電子マネーや○○PAYなども普及しており、金銭のやり取りが多様化しています。
これらのワードが出てきたら、詐欺である可能性が非常に高くなります。
相手が銀行での手続きなどを求め始めたら、警戒を強め、振り込みには絶対に応じないことが重要です。
具体的に送金や金銭の受渡しの話があった場合は、そのまま無視して電話を切ることを徹底してください。
警察を装った電話以外にも、他の業者を装った電話でも同様の手口が使われることがありますので、十分注意しましょう。
相手が急かしてきたら詐欺濃厚で警戒をより一層強める
詐欺相手はできるだけ早くお金を受け取りたいと思っています。
相手が急かしてきたり、こちらの行動にイライラしている様子があれば、警戒をより一層強めましょう。
被害者を慌てさせることで、恐怖心をあおり冷静な判断力を奪うのが詐欺師の目的です。
落ち着いて対応し、冷静さを保つことが重要です。
なりすました電話・不審な電話の特徴
警察を装った電話詐欺には、いくつかの特徴があります。
以下はその特徴をまとめたものです。
警察を装った電話の特徴まとめ
- 実在する警察署の電話番号が表示される
- 逮捕される、裁判になる、不正利用されているなどの言葉で恐怖心を煽ってくる
- なかなか電話を切らせてくれない、引き伸ばそうとしてくる
- 誰にも相談せず一人で銀行へ行くよう指示してくる
- 第三者に他言しないよう念押しされる
- 電話が途中で切れても、再び着信が来る
- 電話相手が複数の人物で、冷静な判断ができないようにする
- 高度な暗号化機能を持つアプリ(テレグラムやプロファイルダウンロード)を利用するように仕向け、記録を残さない手口
これらの特徴に該当する場合は非常に悪質な詐欺である可能性が高いです。
また、相手が日本人ではないことも多く、カタコトの日本語を話す場合も警戒しましょう。
詐欺被害に遭っている人の特徴
- 携帯電話をかけながらATMを操作している
- 高齢者が一人で高額な振り込みまたは引き出しに来ている
- 慌てていたり、落ち着きがない態度である
- 何度もATM操作のために来店している
- 振込先をメモに書いている
これらの特徴を持つ人を見かけたら、その人は詐欺被害に遭っているかもしれません。
自身を含め、周りの人にこのような特徴を持つ人がいないか確認してみてください。
もし近くに該当する人がいたら、あなたが第一発見者です。
すぐに相談に乗り、怪しいと感じたら通報しましょう。
あなたの気づきが被害を最小限に食い止める助けとなります。
まとめ
近年、スマートフォンの普及率が急上昇しており、小学生にスマホを持たせる家庭も増えています。
その一方で、国際電話や警察を装った電話による特殊詐欺の被害が増えています。
スマホは非常に便利ですが、こうした詐欺の被害に遭う可能性もあることを知っておく必要があります。
特に電話番号の語尾が【0110】のものや、番号の初めに【+】が付いている場合は注意が必要です。
通常、警察が電話でお金を振り込んでほしいと依頼することはありません。
このようなフレーズが出てきた場合は特殊詐欺と判断して良いでしょう。
この記事を読んでくださった皆様へ、そして周囲の方にも情報を拡散し、警察を装った特殊詐欺の電話による被害が少しでも減ることを祈ります。