7月5日に“予言”があるという話題がSNSを中心に急速に拡散されたことで、「もしかしてその週はディズニーやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などのテーマパークがいつもより空いているのでは?」と考える人たちが出てきています。とくに旅行を計画している人たちの間では、「この時期を狙えば快適に楽しめるのでは」といった期待も高まりつつあります。この記事では、そのような“予言”による心理的影響が実際に混雑状況に反映されるのか、具体的にどの程度の影響が出ているのか、さらにテーマパークの予約状況やイベントスケジュール、気象要因なども踏まえながら、6月30日(月)〜7月5日(土)にかけての混雑予想やその背景について、できる限り詳しくわかりやすく解説していきます。
予言の正体と広がった経緯
この“予言”の発端は、漫画『私が見た未来』の作者・たつき諒氏が1999年に描いた漫画内で「2025年7月5日 大災害」と書かれていたという情報です。この描写が長年一部の読者の間で注目されていましたが、特に2020年代に入ってから、SNSやYouTubeといった拡散力の高いプラットフォーム上で取り上げられるようになり、その影響力は徐々に広がっていきました。
2025年が近づくにつれて、「もしかすると本当に7月5日に地震が来るのでは?」という不安の声がネット上で多く見られるようになり、結果的にこの“予言”は多くの人々の関心を集める存在となりました。
特に2025年6月に入ると、TikTokやX(旧Twitter)を中心にこの予言を紹介する動画や投稿が急増し、その中には視聴回数が数百万回を超えるものも現れました。こうした投稿がバズる形で拡散したことで、予言は単なる都市伝説にとどまらず、旅行計画や日常生活に影響を与えるレベルの話題へと発展していったのです。
実際に中には「この日を避けて旅行日程を組み直した」「日本旅行をキャンセルした」といった外国人観光客の声も散見され、特にアジア圏の旅行者にその傾向が強く見られたとする報道もあります。
ただし、気象庁は明確に『日時を特定した地震予知は不可能』と記者会見で公式に否定しており、現在の地震科学において、日時を限定して地震を予測することは技術的に不可能とされています。このため、この予言には科学的な根拠は一切ないことが改めて強調されています。
観光・旅行業界への影響
予言が話題になる中で、宿泊施設や旅行会社にも一定の影響が出始めています。SNSを中心とした情報拡散により、「万が一のことがあるかもしれない」という不安から、旅行を見送るという判断を下す人が一部で出てきているのが現状です。特に短期旅行を計画していた層や、家族連れ、外国からの個人旅行者の間でその傾向が見られます。
具体的には以下のような傾向が観測されています。
- インバウンド客の一部キャンセル:特にアジア圏からの個人旅行者の一部にキャンセルの動きが見られており、観光地周辺のビジネスホテルや都市部の宿泊施設では、予約のキャンセル件数が通常よりもやや多いという報告もあります。中国・台湾・韓国といった近隣諸国では情報が拡散しやすく、影響が出やすい傾向にあるようです。
- 国内客はほぼ影響なし:一方で、日本国内の旅行者の動向には今のところ目立った変化はなく、旅行代理店や宿泊施設からは「予言に関連した問い合わせは一部あるものの、予約のキャンセル件数や来場数に顕著な減少は見られない」との声が多く聞かれます。特にリピーター層や地元客にとってはあまり影響がないと考えられています。
- 大手テーマパークの予約動向は安定:東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、7月5日(土)を含む週のチケット販売は例年並み、またはそれをやや上回る水準で推移しており、現時点で大規模なキャンセルは確認されていません。むしろ夏イベントの開始直前ということもあり、一部では通常より早くチケットが売り切れる日も出ています。
東京ディズニーリゾートの混雑予想(6月30日〜7月5日)
全体的な傾向
この時期は学校がまだ夏休みに入っておらず、また梅雨の最中であることから、もともと混雑が緩やかな時期です。多くの学生はまだ期末テスト前であり、修学旅行や校外学習も少ないため、団体利用による混雑も起こりにくい傾向があります。また、雨が降ることが多いため、天候を気にするファミリー層の来園はやや控えめになることも予想されます。
- 6月30日(月)〜7月4日(金):平日&梅雨という条件で、例年通り「やや空いている」状態。特に火曜・水曜は中日で最も空いているとされ、人気アトラクションの待ち時間も30分未満に落ち着くことが多いとされています。
- 7月5日(土):土曜のため一定の混雑はあるが、特別なイベントがなければ例年並みの混雑と予想。来園者の中心は近隣県からの日帰り客や年間パスポート所持者であり、午後にかけて混雑がピークになる傾向です。
チケット状況
チケット販売状況を確認すると、6月中旬時点で7月5日のチケットは「残りわずか」の表示となっており、需要の低下はあまり見られません。オンラインでのチケット購入が一般化している現在、予想より早く完売するケースもあり、来園を考えている人は事前購入が推奨されます。加えて、パークでは入園制限をかける場合があるため、当日券の販売がない日もあります。
注意点
雨の日はアトラクションの一部が休止になることがあるため、来園前に最新情報を公式サイトで確認するのが安心です。また、雨天時にはショーパレードの内容が縮小・中止されることもあるため、スケジュールの柔軟な調整が求められます。天気を見越して、屋内型のアトラクションを優先的に回るなど、戦略的な行動が快適な滞在につながります。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの混雑予想
平日の混雑予想
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も、東京ディズニーリゾートと同様に、平日は比較的閑散としやすい時期です。特に6月末から7月上旬にかけては、学校はまだ通常授業中であり、夏休み前の落ち着いた時期にあたります。このため、団体客や家族連れの来園はやや少なく、パーク全体として余裕のある状態が続く傾向にあります。
また、梅雨時期にあたるため、天候による来園者の動向も影響します。小雨程度であれば屋外アトラクションの稼働は継続されることが多いですが、本降りの場合は天候によるキャンセルや急な来園変更が生じることもあるため、混雑がさらに緩和される可能性もあります。
- 6月30日(月)〜7月4日(金):混雑指数★〜★★☆☆(空いている〜普通)。この期間は、修学旅行などの団体利用も一段落している時期であり、平日の中でも特に火曜日・水曜日は人出が少ない傾向があります。アトラクションによっては、10〜20分程度の待ち時間で利用できるケースも多く、効率よく園内を回りやすいと言えるでしょう。
- 7月5日(土):土曜として通常通りの混雑が予想されるが、天候や予言の影響によってはやや減少する可能性もあり。特に直前に雨予報が出ている場合には、屋外系アトラクションを目的とする来園者が控える傾向があるため、全体の混雑度に若干の緩和が見られることもあります。
チケットの販売状況
USJでも東京ディズニーリゾート同様、日付指定のチケット制度を導入しており、需要に応じた価格設定がなされています。価格帯の変動は混雑予測の参考にもなり、来園計画を立てる上で有用な指標となります。2025年7月5日は、スタンダードな価格帯からやや高めに設定されており、これは通常の土曜日としての需要が見込まれていることを意味しています。
チケットの販売状況をチェックすると、現在のところ販売は順調に進んでおり、大きなキャンセルや空き状況の変化は確認されていません。週末はもともと人気が集中しやすく、予言の影響によって予約が一気に減るというような極端な傾向は今のところ見られていない状況です。また、公式サイトやチケット販売サイトでは、直前キャンセルや再販分の情報が更新されることもあるため、来園を検討している方はこまめに情報を確認することが推奨されます。
まとめ:予言の影響は限定的。平日は狙い目
結論として、7月5日の予言騒動によって、テーマパークの混雑が大幅に緩和されることはなさそうです。SNSなどで予言の話題が盛り上がってはいるものの、その影響が実際の来園者数にまで大きく反映されている様子は確認されておらず、テーマパークの予約状況やチケット販売動向を見ても、大きな異常は起きていません。
ただし、6月30日〜7月4日の平日は、
- 梅雨の影響による天候不安
- 学校の授業期間中で学生の外出が少ない
- 夏のイベントや大型プロモーション前の静かな時期
という複数の要因から、もともと比較的空いている傾向があります。実際、年間を通してこのタイミングは“狙い目の平日”とされることが多く、アトラクションの待ち時間が短く済む傾向にあるのも事実です。
予言による不安感で多少のキャンセルが出る可能性はあるものの、それが混雑状況を根本から変えるほどの影響にはなっていません。さらに言えば、テーマパーク側も運営や安全体制を通常どおり維持しており、予言を理由にサービスや営業時間に変更があるという情報も出ていないことから、来園に際しての大きな不安材料は見当たりません。
「空いている日に行きたい」と考えているなら、予言日(7月5日)を避けるよりも、6月30日〜7月4日の平日を狙うのがベストです。特に火曜〜木曜は、週の中でも比較的空いていることが多いため、快適に過ごせる可能性が高いでしょう。