「【エポスカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします」という件名のメールを受け取り、不審に思いました。
このメールには心当たりのない利用明細が記載されており、不安に駆られたため、フィッシング詐欺の可能性を疑ってAIによる解析を依頼しました。
結果、いくつかの怪しいポイントが見つかり、このメールが偽の通知である可能性が高いとわかりました。
「【エポスカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします」が怪しい理由とそのポイント
このメールが「偽物の可能性がある」と判断できる理由を、初心者にもわかりやすくポイントごとに説明します。
(1) 送信元のメールアドレスが怪しい
本物のエポスカードからのメールであれば、送信元のメールアドレスが「@eposcard.co.jp」といった公式ドメイン(企業のメールアドレス)になっているはずです。
しかし、このメールの送信元は「no-reply@rah3eparr.com」という見慣れないドメイン名(@マーク以下の部分)です。
- 怪しい点:「rah3eparr.com」というドメイン名は、エポスカードとは全く関係がないように見えます。
- 対策:公式のメールアドレスかどうか確認することで、詐欺メールを見分けやすくなります。公式サイトにある連絡先や、過去に届いた正規のメールと比べてみると良いでしょう。
(2) 記載されているリンクが公式ではない
メールの中には「カードのご利用確認のお知らせについてはこちら」というリンクが書かれていますが、リンク先が「https://stacs-media.com/」と書かれています。
通常、エポスカードの公式サイトであれば「eposcard.co.jp」など信頼できるドメイン名が使われます。
- 怪しい点:「stacs-media.com」はエポスカードと関係がないドメインです。本物のエポスカードのサイトではない可能性が高いです。
- 対策:リンクをクリックしないことが重要です。不安な場合は、メールのリンクを使わず、ブラウザで直接「eposcard.co.jp」と入力して公式サイトにアクセスしましょう。
(3) 利用明細に「覚えがない取引」が記載されている
メールには「国内加盟店ショッピング」で「14,000円」を使ったと書かれていますが、このように利用者が覚えのない金額や取引内容が記載されていると、不安になって「確認しなければ!」と思わせられます。
これはフィッシング詐欺でよく使われる手口で、焦ってリンクをクリックさせようとしています。
- 怪しい点:利用者に不安を与え、急いで確認しなければならないと感じさせる文章になっています。
- 対策:こうした「覚えのない取引が発生しました」という内容のメールが来たときには、すぐにリンクをクリックせず、公式サイトで確認するか、直接カスタマーサポートに連絡してみましょう。
(4) メールの文面が微妙に不自然
メールの内容は一見、正規の連絡のように見えますが、よく読むと少し不自然な言い回しがあります。
例えば、「カードのご利用確認のお知らせについてはこちら」など、少し曖昧で公式のメールとしては不自然な表現が使われています。
日本の企業からの公式メールは、よりはっきりとした言い回しや、ユーザーに安心感を与える表現がされていることが多いです。
- 怪しい点:日本語が少し不自然だったり、内容が抽象的で具体性に欠けていたりすることが多いです。
- 対策:正規のメールと比べて、不自然な点がないか確認してみると良いでしょう。もし不安が残る場合は、やはりリンクをクリックせずに公式サイトを利用するのが安心です。
安全のために取るべき対策
こういったフィッシング詐欺メールから身を守るために、いくつかの基本的な対策を取ることが大切です。
(1) メールのリンクを絶対にクリックしない
フィッシング詐欺メールの目的は、リンクをクリックさせることで偽のサイトに誘導し、個人情報を盗むことです。
このため、心当たりのないメールに記載されているリンクは絶対にクリックしないようにしましょう。
(2) 公式サイトに直接アクセスする
メールで指示された内容が不安な場合は、ブラウザで「eposcard.co.jp」などの公式サイトのURLを直接入力してアクセスしてください。
公式サイトにログインすることで、正確な利用明細を確認することができます。
また、公式サイトに連絡先が載っているので、そこで確認を取ることができます。
(3) カスタマーサポートに直接問い合わせる
心当たりのないメールや取引内容に不安を感じた場合、エポスカードの公式カスタマーサポートに直接連絡するのが確実です。
エポスカードの公式サイトに記載された連絡先に電話やメールで問い合わせ、該当のメールが正規のものであるか確認することができます。
(4) セキュリティ対策ソフトを利用する
フィッシング詐欺の多くは、偽のリンクをクリックしたときにパスワードやクレジットカード情報を入力させようとするものです。
セキュリティ対策ソフトをインストールしておくと、不正なサイトへのアクセスを防止してくれる機能があるものもあります。
まとめ
このメールはエポスカードから送られてきたように見えますが、実際には「偽の可能性」が高いものです。
不審なドメインの送信元やリンク先、利用者を焦らせるような記載内容など、フィッシング詐欺メールの典型的な特徴が多く含まれています。
個人情報を守るため、メール内のリンクをクリックせず、公式サイトで直接確認する、またはカスタマーサポートに連絡することが重要です。
冷静に確認することで、詐欺に引っかかるリスクを減らすことができます。